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運とはなにか





お正月の初詣

新年あけましておめでとうございます。

旧年中は大変お世話になり、ありがとうございました。本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。

さて、お正月といえば初詣ですが、皆様は行かれましたでしょうか。

私は毎年、熊本の実家に帰省した際に、その時の気分で参拝しています。

今年は、熊本にある加藤清正を祀る本妙寺に参拝しました。

初詣では、おみくじを引くのが恒例ですが、今回は吉でした。

大吉ではありませんでしたが、次に良い吉であったため、良いスタートになった気がします。


運がいい人

おみくじは運次第で、どんな結果でも出るものですが、経営においても、運の良い人は存在します。

経営者の方ならご存じでしょうが、経営は実力だけでは成り立ちません。人との縁や運も大きく影響します。

私の感覚では、実力と運が半々の割合で重要です。

予期せぬ仕事の依頼が来たり、危険を回避したり、重要な人とのご縁が生まれたりすることは、行動だけでは説明できないことがあります。

経営をしていると、運が大きく影響することが避けられません。

そこで、運の良い人になりたいと思うのは自然なことです。

皆さんが神社に参拝したり、験担ぎをするのも、そのためだと思います。

しかし、神頼み以外で、科学的に運を良くする方法はあるのでしょうか?


科学的に運の良い人になるには

実は、運を引き寄せることについて研究した学者がいます。


ハートフォードシャー大学の心理学教授リチャード・ワイズマンは、「運のいい人」と「運の悪い人」を対象に調査を行い、その違いを検証しました。

彼の研究によると、運は偶然や超常現象ではなく、その人の選択によるものであることが明らかになりました。

1000人以上の被験者を調査した結果、運のいい人は新しい経験を積極的に受け入れ、外向的で、神経質でないことがわかりました。

この研究は、「運のいい人の法則」(角川文庫)という本にまとめられています。

本書では、「運を鍛える四つの法則と一二のポイント」として、運の良い人の特徴を以下のようにまとめています。


法則1 チャンスを最大限に広げる

運のいい人は、偶然のチャンスをつくりだし、チャンスの存在に気づき、チャンスに基づいて行動する。

ポイント

1運のいい人は、「運のネットワーク」を築き、それを広げている。

2運のいい人は、肩の力を抜いて生きている。

3 運のいい人は、新しい経験を喜んで受け入れる。


法則2 虫の知らせを聞き逃さない

運のいい人は、直感と本能を信じて正しい決断をする。

ポイント

1運のいい人は、直感と本能に耳を傾ける。

2運のいい人は、直感を高める方法を知っている。


法則3 幸運を期待する

運のいい人は、将来に対する期待が夢や目標の実現をうながす。

ポイント

1運のいい人は、幸運が将来も続くだろうと期待している。

2 運のいい人は、たとえ可能性がわずかでも目標を達成するために努力して、失敗してもあきらめない。

3 運のいい人は、対人関係がうまくいくと思っている。


法則4 不運を幸運に変える

運のいい人は、不運を幸運に変えることができる。

ポイント

1運のいい人は、不運のプラス面を見ている。

2運のいい人は、不運な出来事も、長い目で見れば最高の結果になると信じている。

3運のいい人は、不運にこだわらない。

4運のいい人は、積極的に行動して将来の不運を避ける。


この書籍は20年前に出版され、2011年に文庫本として再版されて以来、去年までに29刷も売れているベストセラーです。

ご興味がある方は、ぜひ一度読んでみてください。


運、不運は自分の行動と人の縁からもたらされる


この書籍を読むとわかるのですが、結局、運や不運は自分の心がけと行動によるものです。

日頃から「どうせうまくいかない」とネガティブに考えていると、うまくいくはずのこともうまくいきません。

そんな心構えで行動しても、失敗することが多く、実際に失敗した場合、再挑戦する気持ちになれないでしょう。

ただ、心構えだけでは不十分です。行動が重要です。積極的な心構えと行動によって、運は開けていくのでしょう。

私も、積極的な心構えと挑戦によって、今の自分があります。


足立知弘

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