社長のための戦略学習法のススメ
~会社を良くしたかったら戦略を勉強しなさい~
中小企業経営者の皆様へ
社長のための戦略学習法のススメ
我が国では 90 年代のバブル崩壊から始まり、リーマンショック、新型コロナウイルス感染拡大による経済危機を経て、すでに 30 年以上にわたり経済不振が続いています。
国税庁の統計「会社標本調査」によれば、近年は改善傾向にあるものの、毎年 7 割弱の企業が赤字企業となっています。この苦しい状況から脱出するには、どうすれば良いのか。私が考えるには、社長が戦略実力を高めるということ以外、脱出する方法はありません。
企業の業績は社長の戦略実力次第で決まります。特に中小企業の場合は、ほぼ 100%近い割合で社長の戦略実力で決まります。こういう点から考えて業績を良くするには、まず社長が本気で経営戦略の研究に取り組む以外に方法がないということになります。
それでは、経営戦略の実力を高めるにはどうしたらよいか、という事になります。それには、まず「経営の全体構造」を理解することが必要です。次に、利益性の良し悪しはどのようにして決まるのかという、「利益性の原則」も押さえておく必要があります。
こうしたところを把握して、一つ一つの大事なところを勉強していくと、早く戦略実力が高まります。
この時必要になるのが「学習方法をどうするか」、という事です。しっかりした学習方法を知っておくと、早く実力が高まります。
この小冊子では、社長の戦略実力を上げるための勉強方法と、私が推している戦略社長塾の取り組みについて、解説しています。なお、文中で断りがなければランチェスター法則の経営への応用研究で著名な、竹田陽一氏のフレームワークを各種利用して解説しております。
このピンチにより経営不振に陥らないためには、経営者は自社にあった戦略ルールをもとにして経営の総点検をする必要があります。長く経営されてきた経営者であれば、これまでも何回となくピンチが来たときに、経営を総点検されてきたかもしれません。
しかし、経営者が今まで経験したことがない変化が起きていますので、これまでより更に強い決心での経営の総点検が必要になっています。
本書は、そんなコロナ後の経営をどうすればいいのか、という不安や悩みを持っていらっしゃる経営者に向けて、書きました。これをお読みになって、経営に何らかのプラスとなれば幸いです。
皆様の成功を、こころからお祈りしております。