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人生の残り時間

(このブログでは、いちご会計事務所の事務所通信「いちご通信」において、所長の足立が過去に書いたコラム「所長の雑感」のなかで、読者の方達から好評であったコラムを掲載しております)



夏も盛りですが、8月になりました


毎日、暑い日が続いております。

今年も熱中症の方が多く発生しているようで、皆様も健康にご留意ください。

ただ、暑い暑いと言いつつも、朝夕の日差しには陰りを感じます。

気がつけば、とうに夏至は過ぎ、お盆を迎えようとしております。

毎日朝5:00に早起きして出勤しておりますと、日の出は遅く日の入りは早くなっており、季節は着実に秋に向かい、昼の時間は短くなってきています。

もう今年もあと4ヶ月しかないのですね。蝉の死骸をみて、夏の終わりを感じます。


今までの自分は、なにを成し遂げたか?


私も今年で50歳となり、周りの先輩や友人のなかには、病気で亡くなる方も出てきました。

若い頃は時間が無限にあるように感じて、気にしない生き方をしていましたが、最近になると自分の寿命など気になり始め、自分の平均余命などを簡易生命表をみながら、あと何年か、あと何日かと考えるようになりました。


「暮れて道通し」


この言葉の気持ちが、最近になってわかるようになりました。

大学卒業後、24歳で公認会計士試験を合格し、監査法人でパワハラ的に鍛えられ、35歳で独立開業後も、いろいろ波瀾万丈な事がありました。しかし、「この歳で、まだこの程度か」と、非常に焦燥感にも似た情けない気持ちが湧いてくる事があります。

いつまでも、自分の成長と理想の実現にはほど遠く、いったい今まで何をしてきたのだろうかと、反省する日々です。


古典や歴史を学ぶ人生


このような時に、慰めになるのは古典と歴史だと、最近想うようになりました。

多くの賢人や英雄といった偉人達も、その人生をみれば満足して終わらせたようには見えないからです。

その中で偉人達は、晩年どう人生の終わりに決着を付けていったのか。

それを知ることは、自分の人生の指針となり、慰めになると考えています。


後進育成と心の管理


晩年の偉人達で、穏やかに終わらせる事ができた例をいくつか見ていくと、ひとつ共通点があるのは、後進育成が出来ていた事だと思います。

自分の反省でもあるのですが、自分が衰えていく中で、後身の育成をしておけば、自分が作り上げてきた知識や信用、技術、思想、理念、信条というものを組織に宿らせて行くことが出来ます。

これは自分自身が長い時間をかけて作り上げてきた、目に見えない無形財産です。これを引き継がせることで、今いる組織構成員たちに利益を与え、自分自身も豊かに身を引ける環境を作ることが出来ます。

そして、自分自身の心の管理―もしくは精神の修養―も、重要です。

晩節を汚した偉人達は、この点が足りなかったように思います。

自制する心や、傲慢にならない振る舞いを忘れ、権力者として粗暴に振る舞いました。

朝鮮出兵をした晩年の豊臣秀吉や、不老長寿を探し求めた始皇帝、文化大革命の毛沢東など、歴史において数多くみる事ができます。

やはり、年をとっても心を管理する勉強は忘れてはいけないのだと思います。

私なんかは、晩年は老子に習って生きていきたいと思っております。


足立知弘

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