【融資の裏側】銀行員はここを見ている!「運転資金」を引き出す社長の共通点
- 1月20日
- 読了時間: 3分

こんにちは。いちご会計事務所の足立です。
これまで「資金繰り表の作り方」や「公庫との付き合い方」についてお話ししてきましたが、いざ銀行に融資を申し込む際、「銀行員が審査でどこを重点的に見ているのか」を知っているかどうかで、結果は大きく変わります。
特に、多くの経営者様が勘違いしがちなのが「運転資金」の捉え方です。 ここを間違えて伝えてしまうと、「この会社、実は赤字の補填にお金が欲しいだけなんじゃないか?」と警戒されてしまいます。
今日は、銀行員に好まれ、スムーズに融資を引き出すためのポイントを整理してお伝えします。
1. そもそも「運転資金」とは何か?
「日々の支払いや経費が足りないから、運転資金を貸してほしい」 もしあなたが銀行でこう言ったとしたら、審査はかなり厳しくなるでしょう。
銀行が積極的に貸したい「運転資金(経常運転資金)」とは、経費の支払いではなく、「商売のズレ」を埋めるためのお金のことです。
具体的には、以下の計算式で表されます。
運転資金 = 売上債権(売掛金など) + 棚卸資産(在庫) - 仕入債務(買掛金など)
商品を仕入れてから、売上が入金されるまでの間、先に支払ったお金を「立て替えておく」ための資金。これが本来の運転資金です。ここを明確に説明できる社長は、銀行員から「この人は数字を分かっている」と信頼されます。
2. 銀行員が審査でチェックする「5つの項目」
融資の審査では、主に以下のポイントが見られています。
業種・業体:例えば 現金商売の小売業などは、本来運転資金が必要ないはずとされています。自社のビジネスモデルに合わせた「必要性」を語れるかが重要です。
業績のフロー: 決算書の業績が一番重視されますが、決算書の1時点の数字だけでなく、月次の動き(季節性)も見ています。「この月は仕入れが重なるから、これだけ必要だ」といったリアルな数字が求められます。
銀行格付け: 過去の決算書に基づいたスコアリングです。当然良いに越したことはありません。
社長の人格(定性評価): 会社のお金を社長が私物化していないか、高級車や個人への貸し付けに消えていないか。社長の「誠実さ」はビジネスモデルや過去の業績以上に重く見られます。
公租公課の支払い: 税金や社会保険料の滞納は「論外」です。これは経営者の義務であり、融資の絶対条件です。
3. 融資を勝ち取るための「3つの武器」
銀行から「ぜひ貸したい」と言わせるためには、以下の3つを準備しましょう。
タイムリーな情報提供 決算後1年経ってから数字を持っていくのではなく、月次の試算表をタイムリーに共有しましょう。スピード感こそが信頼を生みます。
根拠のある経営計画書 「将来どうやって利益を出し、どう返すのか」をアクションプランと共に示します。絵に描いた餅ではなく、実現可能性(蓋然性)の高い計画が必要です。
計画と連動した「資金繰り表」 損益の計画と資金の動きが一致している資金繰り表があれば、銀行員は安心して融資の判を押すことができます。
まとめ:銀行は「パートナー」である
融資は単なる「借金」ではなく、会社を成長させるための「レバレッジ」です。 銀行員が何を見ているのか、何に不安を感じるのかを理解し、あらかじめその答え(資料)を用意しておく。この準備ができる社長だけが、チャンスを掴み、会社を大きくしていくことができます。
「自分の会社の運転資金がいくら必要か計算できない」「銀行が納得する経営計画を作りたい」という経営者様は、ぜひいちご会計事務所にご相談ください。
私たちは、数字を通じて社長の夢をサポートする、一番のパートナーでありたいと考えています。共に黒字経営の道を歩んでいきましょう!





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