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ニワトリを殺すな【書籍紹介】

更新日:7月22日



「ニワトリを殺すな」、とは?


タイトルからは即座に想像できないですが、これは本田宗一郎氏をモデルにした、寓話の本です。


この「ニワトリを殺すな」は、会議において失敗した人を責めてつぶしてしまうなという戒めの言葉として登場します。


ニワトリは群れの中の1羽が血を出していると、寄ってたかってその傷をつついて死に至らしめる残酷な生き物なのだそうです。

そこで、会議において傷ついたニワトリというのは失敗した人という意味で使われ、その人を責めてつぶしてしまうような会議はしてはいけないという、戒めの言葉なのです。


この物語は、ある銀行からメーカーへの出向を命じられた主人公のジェームスが、その銀行とは経営スタイルが180度違う経営に触れ、そのメーカー経営者であるジェームス・クーパー(本田宗一郎氏をモデルにした人物)の考え方に染まっていく様を描いた1冊です。


随所に本田氏の名セリフからヒントを得た文章がちりばめられ、経営者や企業で働く人々にとって、心に残る物語となっています。


ちなみに、この本は2003年3月に出版され、それなりに売れたようですが今では絶版となっているようです。


人を愛すること


私がこの本に出会ったのは、Twitterのツイートからでした。

あるコンサルタントさんが、会議でどういうスタンスで臨むべきかという事を出発点にして、企業として組織的に創造性をどう発揮させて行くのかを考えさせる、良い本であったとの記事から、読んでみようと思ったのが最初です。


内容は物語ですので読みやすく、1時間もあれば読んでしまえるような内容ですが、非常に示唆に富んだ内容です。

この本の主題は、まず失敗をすることを奨励する-そして失敗したら原因を追及し正しく反省する、そして正しく失敗、正しく反省した人を攻撃してつぶしてはならないというところから始まる、企業として創造性ある組織文化を作り上げるのに必要な考え方を教えるものです。


本の最後の方に、創造のための7つの教訓という出てきます。

ここがまとめに当たるのですが、ここの最後の7つ目の一言が、この本の総まとめなのかも知れません。


それは、


「力いっぱい人間を愛せよ」


です。


詳しい内容については読んでいただきたいのですが、この本に書かれる内容に底流に流れる考え方は、この人を愛するこころです。


文中では、「人を愛するが故に、人の想像力がかきたてられ、形になり、そして人間にとって真に創造的なものが生まれてくるのだ」という旨の文章で締めくくられています。


人を愛する心が、人の心を理解し、失敗し正しく反省した者を励まし再チャレンジさせ、真実については地位や経験を超えて公平かつ平等に扱い、企業の事情を優先するのではなく、お客にとって真に必要なものをつくり、お客にひいては社会に真に役立つものを作ろうという情熱を生みだすのだと思います。


私も時々、経営者の会などで自社の経営について発表する機会などあるのですが、最後の締めくくりは「経営は人類愛でできている」という風に言っています。

これは、企業の存在意義とは何であるかから考えれば、お客ひいては社会に有益なものを提供し、幸せにすることでお金をもらい生活しているということです。

社内をみれば、皆で協力し合い助け合っていいものを提供するという考えのもとに、生活の糧として企業で働いているのです。

その行動の根底にあるのは、人類社会を良くしたい、仲間とともに豊かにしていきたい、貢献していきたいという、人類が持つ愛が基礎にあるのだと思います。


非常に読みやすく、すぐに読み終わるような本ですので、一度読まれてはいかがでしょうか?


おまけ

(古本で購入したので、発売当時のしおりとチラシが入っていました。

上野樹里がまだ10代くらいでしょうね。図書カードのポスターに出ていた時のもので、まだ初々しいですね。

あと、留学情報誌に菊川怜や牧瀬里穂が表紙というのも、時代を感じさせますね)


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