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売上より先に固定費を削る。会社を身軽にする「断捨離」5選

  • 20 時間前
  • 読了時間: 5分

皆さま、こんにちは。足立です。

最近つくづく思うのですが、いまの時代、売上を伸ばす努力と同じくらい「固定費を軽くする努力」が会社の体力を左右します。利益が出にくい局面ほど、毎月じわじわ出ていく支払いが効いてくる。だからこそ今日は、所長の雑感として「固定費の断捨離」について、実務でよく見る事例も交えながら書いてみます。


いま怖いのは「売上が落ちること」より「固定費が残ること」


会計の構造はシンプルです。

売上 − 変動費 = 限界利益限界利益 − 固定費 = 利益

売上を上げても、原価や外注費、配送費などの変動費も一緒に増えます。しかも最近は、仕入れ・人件費・金利など「勝手に上がるコスト」もあります。すると、売上を頑張っても利益が残りにくい。一方で固定費は、削れた瞬間に“そのまま利益”になります。ここが強い。

私は顧問先の決算を見ていて、黒字が続く会社ほど「固定費に鈍感じゃない」と感じます。大企業が1円単位で経費を見ているのに、中小企業が“雰囲気”で払い続けたら勝てません。これは当たり前ですね。


固定費の棚卸しは「気合」ではなく「仕組み」


固定費削減というと、どうしても「我慢」「締め付け」というイメージになりますが、私は少し違うと思っています。固定費の見直しは、経営の可動域(アジリティ)を確保する作業です。

固定費が重い会社は、新しいことをやろうとしても動きが遅い。逆に身軽な会社は、試しに小さくやって、ダメなら引き返せる。これが強い。

孫子が好きな方ならピンと来るかもしれませんが、勝ち負け以前に「勝てる条件を整える」ほうが大事、という話です。固定費の断捨離はまさにこれです。


まず見直すと効きやすい「5つの固定費」

ここからは、私が現場でよく見る“効きやすい順”で書きます。会社によって事情は違うので、当てはまるところだけ持ち帰ってください。


① 定期代・通勤手当:「払ってるのに来てない」問題

リモートや直行直帰が増えると、定期代を“固定で払う”こと自体がズレます。ここは「払う/払わない」の二択ではなく、運用の設計の問題です。

事例:月に数回しか出社しないのにフル定期+通勤手当が固定で出ていた会社がありました。実費精算に寄せて運用を組み替えたら、固定費が下がっただけでなく、給与体系の説明がスッキリして、社員側の納得感も上がりました。

こういうのは、放っておくと“毎月の小さな穴”になります。小さな穴は、だいたい放置されます(笑)。


② “時代に合ってない福利厚生”:良かれが、届いていない

私は福利厚生を削れと言いたいわけではありません。むしろ、人への投資は重要です。ただ、昔の前提のまま残っている制度が「誰にも刺さらない」のにコストだけ残っていることがあります。

事例:昼食補助を続けていたが、在宅組は恩恵ゼロ。ポイント制(使い道を選べる形)に変えたら、同じ予算でも満足度が上がり、採用面接でも説明しやすくなった。

福利厚生は“金額”より“届き方”です。ここを見直すと、無駄が減って、社員の不満も減ります。


③ 社内サーバー・保守費:「守るために、リスクを抱える」矛盾

オンプレサーバーを社内に置いている会社は、維持費だけでなく“事故コスト”が怖い。地震・停電・担当者退職…起きた瞬間に社長の時間も持っていきます。

クラウド化はITの話に見えますが、私は固定費を変動費化する経営判断だと思っています。「その維持に人を抱えないと回らない」状態を減らすほど、会社は身軽になります。


④ 使ってないサブスク/ウォーターサーバー:惰性のコレクション

月額課金は痛くないので放置されます。でも、集まるとボディーブローです。固定費の棚卸しで一番よく出てくるのがこれです。


私のやり方(おすすめです)


  • 通帳・クレカ明細を3か月分並べる

  • 「この支払い、最後に使ったのいつ?」で仕分ける

  • “いつか使うかも”は、使う時に契約する


これだけで、毎月数万円~十数万円落ちる会社は普通にあります。


⑤ 複合機・FAX:「ペーパーレスは気合より物理」

「ペーパーレスにしよう」と言っても進まない会社は多いです。その場合、私は割と乱暴に言いますが、物理で解決が効きます。


複合機があるから紙が出る。FAXがあるからFAXが来る。どうしても紙が必要な業界・手続きは残りますが、一般企業は縮められるケースが多いです。“残す理由”が「昔から」になっているなら、黄色信号です。

九州の運輸系某大手は、進まないペーパーレスに対して、ラックを強制的に減らしたそうです。

その結果、ペーパーレスが40%ほど進んだという話も、聞いております。


固定費を削った先に、何へ投資するか


最後にここが大事です。固定費を削るのは、守りのためだけじゃありません。攻めの原資を作るためです。


  • 良い人材に、ちゃんと払う

  • 教育に回す

  • 小さく新規事業を試す

  • 社長の時間を買い戻す(これが一番効きます)


ドラッカーが「時間は最も希少な資源」みたいなことを言いますが、社長業は特にそうです。固定費の無駄が減ると、お金だけでなく“意思決定の余裕”が戻ってきます。


まとめ:固定費の断捨離は、会社の筋トレです


固定費を軽くする。これは地味で、誰にも褒められない作業ですが、会社の体質が変わります。

もし今日からやるなら、まずは「毎月引き落とされているものを全部並べる」これだけで十分スタートになります。

分からなければ、決算や試算表を見ながら一緒に棚卸ししましょう。数字の世界は冷たいようで、実は一番フェアです。社長の会社が、キャッシュの残る筋肉質な体質になるように、私も一緒に考えていきます。

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