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福岡市はベンチャー開業や起業しやすい街ってホント?

更新日:2022年9月2日


福岡市が開業率で日本一という事を喧伝していることもあり、皆さんの多くは福岡は新規開業に向いている街と思っていらっしゃるかも知れません。

(福岡市ウェブサイト「Fukuoka Fact])


このグラフは、年々の開業率と廃業率を表したものですが、確かに高い開業率です。


しかし、この数字は何の統計を基にしているかというと、雇用保険適用事業所ベースで計算している数字なんですね。ざっくり言うと、新しく雇用保険適用になった事業所を集計しているのです。

ということは、”中小企業のみ”の開業率ではないのですね。

そこで、別の統計を視てみましょう



 これは総務省が統計している「経済センサス基礎調査」からの福岡市内の事業者数推移のデータです。

 少し古いですが、このデータを見てもらえばわかるとおり、実は福岡市の事業者数は増えておらず横ばい傾向なのです。さらに言えば、中小企業数は減少し、大企業の進出が加速しているのです。

 スタートアップ企業と言えば中小企業の範疇と思われますが、その肝心の中小企業は伸び悩んでいるように見えます。


 ここでスタートアップと言えばIT関連でしょうから、福岡の情報通信産業の売上データの推移をみてみましょう。

 福岡市は大名小学校を改築してベンチャー企業を誘致、育成しているので、さぞかし伸びているのかと思いきや、意外な事が数字がでてきます。

2010年

2018年

伸び率

福岡市

5,466億円

5,860億円

7%

全国

41兆2,533億円

49兆7,496億円

15%

(木下敏之著「データが示す福岡市の不都合な真実」p66表15より)

 

 なんと、福岡市の情報通信産業は、日本全体の伸び率15%と比較すると7%しか伸びていないのです。

 これは、日本国内の情報通信作業業界のシェアにおいて、福岡の地位が低下しているということです。


 さてここまでで、「スタートアップ企業応援」というような雰囲気を出している福岡市ですが、実際はどのような感じなのか、おわかりいただけたでしょうか?

 これらの点から「開業しやすい街」ということに関して私は疑問に思っています。


 このような福岡ビジネスの特徴について書いた小冊子を作成しています。

もし、もっとお読みになりたい方は、小冊子ページhttps://www.15tax-fukuoka.com/9major-principlesからお申し込みください。



参考図書:木下敏之著「データが示す福岡市の不都合な真実」

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