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自社の経営の良否を見分けるには?-目標とすべき指標について

更新日:2022年9月10日

経営者の皆様は日々、自社の経営を良くなるよう努力されていると思います。

そんな皆様は、経営の「数値目標」を持っていらっしゃるでしょうか?



経営において、多くの方は年間売上や経常利益などの数字を、目標にされているかも知れません。

しかし、この数値が達成できるようにするには、経営システムを効率よく効果性のあるものしていかなければなりません。


そのためには、この経営システムの効率について、その構造の良し悪しをはかる指標が必要です。


その指標として、社員一人当たり税引後当期純利益と社員一人当たり粗利益を、私は採用しています。

これは、税引後当期純利益や粗利益を正社員一人当たり(パートの場合は一人を0.5人で換算)で割り算して出すものです。


会社は利益を出していかなければなりません(このことについては前回の利益の意味についてのブログで書きましたので、参照してください)。

特に税引後の利益が会社の最終利益です。経営においては、この利益から借入金の返済や設備投資を行うものですから、これを最大化する経営が必要です。


そして、この純利益の源になるのが、粗利益です。この粗利益をどれだけ稼いでいるかで、会社の利益は決まります。


これらの利益を効率よく稼いでいるかを見るには、従業員一人当たりでの分析が一番適切です。なぜなら、現代の経営においては知識労働から生まれる価値が主体となっていることから、人に基づく生産性分析が一番適切だからです。


そしてこの数値を、同業他社平均ーできれば黒字企業平均と比較してみます。


算出した自社の数値が、同業他社平均程度であればまだ、会社が優位性があるとは言えません。

他社と差別化し効率よい経営をしている企業は、同業他社平均の3~4倍程度の数値になることもあります。


黒字企業の平均については、税理士事務所で統計データベースをもっていることがありありますから、聞いてみるとよいでしょう。

なければ、黒字企業のデータではないですが、中小企業庁のデータや帝国データバンクなどからも計算できますから、調べてみてください。


ちなみに、いちご会計事務所では多くの産業分類上の黒字企業平均データのデータベースがあります。欲しいかたはご連絡ください。


早速お送りいたします。


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